じゅんや-6月4日 桑ではなく楮だった話

6月1日、前回まで書いていた350頭のカイコ達は元気なくなり、夕方に気がつけば死んでしまっていた。

冨田さんに聞くが理由はわからないと。

桑に農薬が付いていた可能性。湿度、温度の問題。いろいろ考えて見たが、どれも当てはまらない。
桑は昨冬に知り合いに山桑と教えてもらったものを山から家の庭に移植したもの。農薬など使っていない。湿度、温度も問題は無いはず。

350頭の命を無駄にしてしまった自責の念があったが、このままでは追われない。もう一度冨田さんに卵を送ってもらうことにした。今回は1000粒。

翌日、冨田さんの迅速な対応でさっそく到着し孵化準備に入る。暗くして3日を予定とする孵化日に備える。

今回は失敗できない。前回とは違うやり方で試すことにする。まずは箱。もう少し吸湿性のよい箱にする。そして、桑。庭で育てた幼木の桑の葉ではなく、自然の大きな桑の木から葉っぱをとることにした。

桑の木は前書いたようにリサーチ済み。さっそく桑の木のある場所へ。
桑の木をじっくり観察する。この時期は桑の実がなっていたり、形跡があるのでわかりやすい。
ここで気がつく。家の桑と違う。葉っぱは同じなのだが、実が違う。自然の桑は俗に言う「どどめ色」で、小さなぶどうをギュッとしたような形。家で育てた桑にひとつだけできた実はオレンジ色の木イチゴのような形。幼木の桑は実も不生育でこのような形になると思っていた。

おかしい。

とりあえず確実に桑だとわかる木から葉っぱを何枚か頂いて家に帰る。

家にある桑の実から木を調べる。そう、桑ではなく楮(こうぞ)だった。和紙の原料とされる楮。同じクワ科だから葉っぱは似ているし、幼木だから見分けがつかない。

そしてさらに調べる。
蚕は楮も食べる。しかし栄養が足りず死んでしまうものが多いという論文を発見した。そういうことだったのか。

桑だと思っていたものが、栄養の少ない楮だった。前回死んでしまった理由はおそらくこれだろう。

命の犠牲はあったが、原因らしきことは発見できた。

次は確実に育てる。

続く
じゅんや

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1件のコメント

  1. しるくわ

    素晴らしい気づきと発見☆

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